足跡！アート研究所【#1 ワイヤーメッシュ】

はじめに

今回からこのコラムを進行していくMUUです。

僕はwanna studioで働く傍ら、自らの表現方法として絵を描いています。幼い頃から大好きなCartoon Networkのアニメーションと日本のアニメには無い、キャラクター達のコミカルな動きや表現といった枠に捉われないところに惹かれ、自分自身の絵にもそういった部分が影響されています。

そうした製作などのプロセスの中では、普段自分が目にする形や気づき、といったものを妄想と掛け合わせることで新たな自分の表現として具現化できるという、実験的な楽しみもあります。
シルクスクリーンプリントも僕にとってはその表現を広げる上で気づきがたくさんあり、日々頭の中を行き来する妄想を研究として試してみると面白い結果に繋がり、自分の表現や脳内の引き出しをさらに広げてくれます。

このコラムの内容としては日々の経験や目にするもの、感じたことを自分のフィルターにかけ、それらを自分ものとして再構築、すなわち研究のように自らの好奇心を具現化して楽しんで、視野を広げていく様な自分の足跡にもなるページにしようと思います！

Vol.1のVol.1 ・研究開始！

ということで、今回の研究は特殊プリントインクのパフを使って大胆なTシャツを製作していきたいと思う！

今回は大胆に刷るということで、この大きい板を用いたオールオーバープリントのスタイルで平置きしたTシャツに対して大判の版を直接置き、パフインクで刷っていく↓

オールオーバープリント

写真の通り、普段のプリント方法とは打って変わってフリーハンドで思いついたままに刷っていく！もちろんTシャツ側の段差や版の方向なんてフル無視のチョー気持ちいいプリントの仕方をするので、1枚として同じものができないし、その都度方向を変えたり刷る部分を変えてみたり、どっちかって言うとアート要素のあるライブ感の強いプリントだと思う。

＊これ因みに版を支える人がいないと刷っている際に、版自体がズレてしまって元も子もないので、しっかりと助っ人のもう1人も用意する。こういった部分や1枚ずつ大判で刷っていくので、長時間の対決となる。

刷ったパフインクがどうなるか！？

プリントをした直前はこんな感じで、いつものプリントと何も変わらない様子↑
そしてパフインクの本領を発揮させるため、本来と同様に熱をコンベアで通していく。この時パフの効果を十分に得るために、なるべくTシャツをフラットに置く方が良い🙆🏽‍♂️

そうしてコンベアを通ってきたTシャツが姿を変えて出てきた！！

「おいおいめっちゃ膨らんでますやん！！」

プリントも相まって最高のめちゃくちゃ具合◎
こんな感じで、パフインクは通常で使っているインクとは違い、一定の熱を加えることによって反応が起き、生地を引っ張る様にインクが膨らむ。
なので、通常のプリントより視覚的にも楽しさがあるのが特徴とも言える。逆に通常のインクと併用してデザインの版ごとに一部分パフインクを使用することによって、平面と立体の違いが生まれ、Tシャツのデザインを更に楽しむこともできる！

研究結果！

ということで、今回の研究は大成功！！1枚1枚個性のある仕上がりになって大満足な結果！⭕️

普段のプリントプロセスより自由度が高く、一瞬一瞬の思うままに刷っていく。
自分的には上部の写真にもある様に、オールオーバーでプリントした際にTシャツに乗ったパフインク量の差で生じる膨らみ過ぎな部分や、凹凸によってインクの擦れている部分なども一つの味となり、今回描き上げたこのフェンスのデザインが立体になることでリアリティーをも持たせることができました。

それと

今回の製作途中で重大なことに気がついた！というか閃いた！

普段ポスターなどの大判印刷で使用するこの専用台を使えば、1人でもオールオーバーのプリントができてしまうことに気がついてしまった笑
まぁこれもまた一つ学びが増えたということで、良しとしよう！


そして今回製作しているTシャツは全て完成したのちに僕が販売する予定もあるので、よかったらこのコラムも踏まえてチェックしてみてください！


ではまた次回。👋