NEWS
PRINTING LAB
wanna studioによるプリント製作の過程やプリントチップスなど、シルクスクリーンの「アレやコレや」をご紹介。
1色プリントでもレイヤーで〈深く〉なる。
レイヤーについて ミナさんは、レイヤーというのはご存知でしょうか。いわゆる「層」を意味するもので、デザインに携わる人にとっては、よく聞くワードです。透明の薄いフィルムのような役割で、1枚1枚のレイヤーごとに前後関係の役割を持ちます。いわゆるトレーシングペーパーのようなもの。これを押さえた上でデザインを作らないと後からデザインの校正ができないことや、デザインを受け取る側のプリント業者である僕たちにとっては、版下データを作成する際に、コトが複雑になってしまうこともしばしば・・・。困る時はまぁ困ったもんだと頭を悩ましてしまうことも。 版下データ : シルクスクリーン印刷用の版を作るための印刷用データ(デザイン原稿) 今回のテーマは1色のベタデザインに、本来必要のないレイヤーを”わざわざ”作って応用することで、デザインにストーリーを乗せた”深み”を出すことができるのです。という内容です。基本的にデザインというのは表面的に見えるものが全てで、Tシャツにプリントをするときも基本的にその考えの上で色ごとの版下を作成して、刷ったときにモニター上で見えているように仕上げていくもの。ただ、今回のテーマであ…
「あの風景」を刷る / CMYK 四色分解
今回ご紹介するのは〈CMYK / 4色分解プリント〉です。少し文字数が多いのはご愛嬌ください。 そもそも4色分解ってなに? デザイン(=色)を表現する方法としてCMYKというものがあります。インクの3原色 + ブラックのことですね。〈シアン【C】 マゼンタ【M】イエロー【Y】ブラック【K = Key Plate】〉で構成されるもの。4食それぞれの色の混ざり具合で、その4色には”ない”色も表現するという方法で、下の画像のようなものを見たことはあると思います。(詳しくはgoogleで調べてもらった方が早いですのでそれ以上は割愛します。) シルクスクリーン印刷はデザインを色ごとにデータを分解→版を色ごとに焼き付け、現像し製版→1色(版)ずつプリントしていくという印刷方法。多色デザインになるほど、その工程は多くなります。普通はそれぞれの色をデータに近いPANTONEカラーに調色した特色インクで刷っていきます。4色分解も工程は同じもので、デザインをCMYKの4色に分解し、それぞれ網点(ハーフトーン)にしたものを版に現像し製版。そして1色ずつ、専用のプロセスカラーインクで印刷するという順序です。「どういうこと?」と思う人もいますが、続けて読ん…
ポスター印刷の魅力 / SCREEN PRINTING ON PAPER
ポスターへの印刷 ロックバンドからHIPHOPなんかのアーティストのツアーポスターや、政治運動の販促ポスターまで、当時はSNSで告知なんてものはなく、全て物理的な宣伝が必要でした。シルクスクリーン印刷で販促用のポスターを大量印刷してばら撒くのが主流で、ヴィンテージショップなんかで出回っているポスターはシルクスクリーン印刷が仕上げられたものをよく見ます。しかしながら最近ではインクジェット印刷でガッシャンガッシャン印刷できるし、そもそもポスターなんてものは作らないでデータベースで作品をSNSで載せて十分拡散もできるようになりまして、わざわざシルク印刷を使って時間をかけるのはマイナーなやり方となってしまっています。でも時代の流れはありつつも、古くからあるやり方っていうのは、それでも完全にはなくならない理由=魅力っていうのものが残っているもんです。僕が働いていた古着屋にずっと飾ってあった80年代のALL-RAP SPECTACULARの販促ポスター。 BEASTIE BOYS / RUN DMCなんてオールドスクール満載な時代のポスターなのですが、どこか味があって、廃れることのない良い空気を纏ったポスターでした。あとはウチの事務所に飾っている…
SPECIAL
印刷や服飾・その背景にあるカルチャーについて語る対談企画「印論」。
【印論】guest : TAKESHI WADA
対談 with TAKESHI WADA 氏 印刷工場であるwanna studioが〔プリントを頼む側・頼まれる側〕の関係を持つゲストを招いて、印刷や服飾・その背景にあるカルチャーについて語る対談企画「印論」。今回は、アーティスト / イラストレーターであるTAKESHI WADA氏との対談。場所は2023年から2024年を跨いで催された同氏による個展「the FINDS」の会場だった「W&B Delicious service」の一席をお借りしました。 コージ : 今日は宜しくお願いします。TAKESHI WADA(以下TW) : お願いします。コージ : 僕らプリント業者にとっては、創設以来の古参の部類に入るお客さんの1人でもあるタケシくんですが、どういう活動経歴があるんですか?TW : 経歴としては、コージくんと初めて会った2018年の大阪のPINE BROOKLYNでのグループ展からアーティストとしてのキャリアは始まってるような感じですね。そこからアーティストとして、生活はガラッと変わったかな。その後に個人的な動きも始めるようになって、今このお店を営んでる亮介が元々働いてた帝塚山の「COZY COFFEE SPOT」で個展をしたり。コージ : 2018年ぐらいが境目なんですね。TW :2018年の1月20日だ…
【印論】guest : UC (rajabrooke)
対談 with UC氏 (rajabrooke) 印刷工場であるwanna studioが〔プリントを頼む側・頼まれる側〕の関係を持つゲストを招いて、印刷や服飾・その背景にあるカルチャーについて語る対談企画「印論」。今回はrajabrookeのを運営するUC氏を招いて、同ブランドの直営店である「MANSION BUTIK HALIA」にて対談を実施させていただきました。 コージ : 今回からwanna studioの僕と、毎回ゲストを招いて「印論(インロン)」というタイトル、「印刷論議」と題して、印刷工場である僕たちと、印刷であるプリントをテーマ軸にして、それにまつわるモノづくりだったり、その背景にある対談者についてのカルチャー的なお話をしていければと思っています。UC氏(以下UC): はい。ちらっと質問表みたいなメモが見えたけど、プリントについてのことばっか書いてあったよ。笑コージ:一応用意させてもらったんですが、一応です。笑 早速なんですが、軽く自己紹介お願いしてもいいですか?UC:牛田といいます。出身は東京、大阪在住で、今は「rajabrooke」というブランドを一人で運営しています。ブランド創設が27か28歳ぐらいだったから、今のコージの年齢ぐらいだね。コージ : …
COLUMN
wanna studio所属スタッフによるコラム連載。
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