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足跡!アート研究所 【#11 見え方の違い】




ミナサマコンニチワ!


ダウンジャケット必須の肌寒い日が続いていますが、ついに2024年の今年もあと少しで終わりを迎えようとしていますね。みなさんも年越し前の忘年会ラッシュで、家族や友人達と、あっと言う間の一年だったなぁと今年にあった出来事など、面白おかしく振り返りながらホッコリと楽しむ最終イベントの予定があったりする頃じゃないでしょうか。


今年はやるべき事は全てできただろうか?やり残している事はないだろうか?とか思ったり、今時期になると耳にすることがありますが、最終はみんな今が楽しくできているならそれが1番良い!といった部分に落ち着くような気がします。来年もきっと新しく会ったりする人、新しい出来事など予定の範疇だったり、じゃなかったりと予想できないまた新しい年を迎えるんだろうと、ふと思いました。



そんなこんなで今年の12月はバタバタと予定が立て込んだりしましたが、その中で今回もこれ作ってみようと制作したモノを載せていきます。



お気に入りのバッグなら何個持ってても良いと思い、ちょうど良いサイズ感のトートバッグを作ってみました。

今回も使う色が多いのでもちろん多版で5版用意してプリントに挑みました。なんせ今回作ったデザインは細かい部分と刷る順序を気をつけなければいけなかったので、少し手こずったりするところもありました。




まずはひと刷り目↓






今回使う生地はキャンバス。同じコットンの生地でも、このトートバッグは生地が硬い分生地の表面にインクが”のる”ので、デザインのエッジ(輪郭)が綺麗に出るんです。問題なく刷れているので、ここから順々に進めていきます。









この写真の様に白のインクは色が薄く隠蔽度が弱いので、濃色レイヤーの上に重なってしまうと、下のレイヤーの影響を受けて、少し透けてしまいます。こうなった次は1度インクを熱乾燥させて、もう一度同じ版で上から重ねることでインクに層を作ってあげます。


そうすると↓








白インクの厚みが増すことで下の色が透けることなく、白色がくっきりと見える様になります。デザインなどの仕様で必ずしも重ねることが正義ではありませんが、より色をハッキリと見せるためには重ね刷りを駆使して好みの質感を表現していきます。








そして最後に刷ったこの赤色の部分はパフインクを使ってみました。パフインクは生地を引っ張りながら膨む性質があるので、今回のように硬さのある生地だったり、アンダーにインクが引かれている状況では膨らみにくいです。ただ、ここではその特性をわかった上で、あえてインクの上に刷ってみることにしました。






こちらが最終的に熱乾燥を通して完成したモノ。
全体の感じを確認してみる。








パフの部分の変化は他のインクよりも少ーしだけぷっくりして、見た目の質感はマットに!細かい変化かもしれないが全体で見た時にその少しの違いがアクセントになって、これはこれで面白い発見ができた。




今回は色違いで2種類作ってどちらも納得いく仕上がり。出来たモノは販売を予定しているので、またそちらの動向も僕のInstagramでチェックしてみてください。








これで今年最後のブログ更新になりましたが、まだ出来ていない作りたいモノや発見があるので来年もどんどん載せていける様にパワーチャージしておきます。



ではまた来年👋
良いお年を



この記事の著者

MUU

1995年7月生まれ、生粋の夏男。wanna studio に刷り師として所属。絵描きとして様々な色を取り入れたポップなテイストを特徴としたアーティスト活動を行っている。

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