足跡!アート研究所 【#14 ひと刷り入魂マーブルカモ 】 | wanna studio

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足跡!アート研究所 【#14 ひと刷り入魂マーブルカモ 】





ミナサマコンニチハ!


最近天気も曇りが多かったり、いきなり雨降ったり大量の霰が降ったりとゴチャゴチャしていて、追い打ちをかけるかのように毎日寒い日が多く、外に少しでも出る時はジャケットを手放せない。

夜なんかもっと冷えるので、最近は寝る前に暖かいお茶を淹れて飲んで温まってから寝る様にするルーティンが自分の中に増えました。やっぱり日本人だしなんだかんだ温かいお茶が1番美味しい様に思えるような。とりあえずこの寒すぎる寒波が早く過ぎ去ってくれるのを祈るばかりですね。



そんなこんなで今回もやってみたかったシリーズを制作してみました。


使うのはシンプルに2版。いつもはレイヤーが多く用意する物も多いですが、今回は何の変哲もない小さめの正方形のデザインを先ずは用意しました。









デザインサイズは3つとも同じ小さめの物を用意して実験スタートです。



今回この正方形だけのデザインというか形として用意したのは、やりたいプリント方法が直接スクリーン面にインクをランダムに配置して刷る「マーブルプリント」という手法を応用したプリントを使ってみたかったからです。



まずマーブルプリントを4種類のインクを使って普通に刷ってみました。









スキージングの進行方向は画像の下から上の方向です。普通に刷るとこの写真の様に全体が少し混ざったり、他のインクと混ざらずに置いたインクがそのままの位置くらいに落ちているところもあったりと、デザイン性が無いただの四角形も1つのデザインのように出来上がります。

もちろんこのプリントは2枚だろうが、10枚だろうが、1つとして同じものはできないプリント方法になるので、そういうリミテッド感のある面白さを持ち合わしています。



ですが、僕が今回やってみたかったのはこれを応用して少し狙ったプリントをしていきます。









道具は綿棒と爪楊枝を使ってインクをスクリーン版に乗せていきます。

先ずはこんな感じで2色を大体予想しながら乗せていきます。









そしたらもう2色を空いた隙間にインクを置いていきます。









ここまでできたら次は刷っていく工程に入ります。

刷り始めには黒のインクを用意しました。この僕のプリントでは刷り始めに黒のインクを置いたことで、四角形の中でインクが乗ってない隙間の部分に黒のインクが自然に入る形になります。








マーブルプリントは何度もスキージングを繰り返してしまうと、インクが混ざりすぎて、重ねるごとに単色のような形になって意図するものができなくなります。要するに濁ってしまうんですね。



刷った物がこんなのです。





ある程度の想定で上手くカモ柄っぽくなってくれました。色味も、このプリント方法ならではのランダムな風合いも凄くいい感じにできました。ピンクカモの方はインクが落ちきっていないところがありましたが、それはそれで何だか影っぽくてかっこいい。



最後にもう一つもプリントしていきます。







もう1種類もサッと刷って、できたモノがこちらです↓











3つとも全部が異なるカモも配色にしてみたけど、かなり良いモノができました。


通常のデザインのあるプリントとは違って、このプリントは一枚として同じ物ができない点とデザイン自体のエッジが立っていないので、良い意味でふわっとした手描き感もあり、自由度の高いプリントに仕上がります。



インクを置く工程は、ほぼ手書きと同じなので、人が真似たって同じ物ができないという点だけでも満足度はかなりあると思います。今回は小さめの正方形の形での多色プリントをしてみましたが、次はもっと大きいベタデザインを用意して、また別のマーブルプリントもやってみたいと思います。



ではまた次回👋





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この記事の著者

MUU

1995年7月生まれ、生粋の夏男。wanna studio に刷り師として所属。絵描きとして様々な色を取り入れたポップなテイストを特徴としたアーティスト活動を行っている。

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