足跡!アート研究所 【#15 カスタムキャップ】 | wanna studio

BLOG & INFO

COLUMN

足跡!アート研究所 【#15 カスタムキャップ】






ミナサマコンニチワ!


僕の書いているこのコラムも何だかんだ自由にやりながら、今回でもう15回目ということでそろそろ定着してきたかなと、ふと思ったりしていました。


ようやく外の気温が気持ちばかりか寒さも少し落ちついてきたような。早くも春服を着たりして出かけたりしたいなぁとか、先走りしてるかもしれませんが、春の気持ちいい季節をずっと考えてしまいます。スタジオの仕事をしていても、段々と厚物のアパレルからTシャツ類を制作することに切り替わってきているので、そういったところでも季節の変わり目が近いことをじんわりと感じたりすることも。


まぁこんな感じで今回も僕の制作物を紹介していこうと思います。今回はいつもとは打って変わって、一切スクリーンプリントの版は使いません。なので今回は純粋に僕の制作物を皆さんにお見せしていこう。という回になります。




ということで今回用意したものは、カスタムするキャップと爪楊枝、綿棒を使っていきます。






そう、この爪楊枝と綿棒で直接キャップにペイントしてカスタムしていきます。今回ペイントに使用するインクは、普段のスクリーンプリント用途のインクを使っていこうと思います。版は使わないけど、普段の慣れ親しんだインクは特性もわかりやすいので、これも僕たちだからこそ、用いることができる要素の一つなのかもしれません。



普段のプリント物とは違い、直接ペイントした部分のインクは熱乾燥を施した後、手描きであるダイレクトな凹凸感もそのまま形として残るので、そこが普段のプリント物との違いが大きく出るポイントです。そういった部分を含めて、特徴を引き出せる特別感の高い一点モノに仕上がります。




すでに完成した写真にはなりますが、先ずはフロント側から紹介していきます。







フロントは僕のページでも何度か登場しているパフインク(熱を与えるとインク自体が膨らむ特性を持つ)を使用し、何度かのペイント工程に分けて熱乾燥を加えていくもので、パフインクの膨らみが手描きのゴツゴツした感じを立体として見えるため、普通にペイントした物よりもより絵自体を動きのあるものにできるような気がします。


ただ特殊な方法をとっているため、コンベア乾燥機に通す際は何度も熱が当たるので、焦げたりしないように度々気をつけながら通す必要がありました。



次は通常のインクを使った部分になります。↓







この部位は通常のラバーインクを混ぜ合わせながら描いてみました。こっちは油絵具と同じような混ざり方で絵を表現できるので、パフインクを使った部位との凹凸や絵自体の表現の違いを出して色んな角度からキャップ全体を楽しめるようにしました。



そして全体を通して完成したものがこちらです↓






今回みたく手描きのようなものはスクリーンプリントの解釈とはまた別物になりますが、プリントインクの特性を面白く使えた作品になったと思います!



これからもこういった作品要素が強めなモノも織り交ぜて、このコラムを通して紹介していけたらと思います。




それではまた次回👋





instagram : @_.yuknow._
URL : https://shop.wknows.com/

この記事の著者

MUU

1995年7月生まれ、生粋の夏男。wanna studio に刷り師として所属。絵描きとして様々な色を取り入れたポップなテイストを特徴としたアーティスト活動を行っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 wanna studio Inc. All rights Reserved.