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足跡!アート研究所 【#2 偶然の発見 vol.2】


ミナサンコンニチワ。



いや〜最近は作業の集中力にも関わってくるくらい気温もグングン上がってきて、なんせ暑すぎるので動けば動くほど体がベタついてきやがる。 ワンアクションにつき一回シャワーを浴びたいくらい。

そんな梅雨を肌で感じまくっている中、ついにジメジメの梅雨が終わりを迎えたとのこと!なのでこのままアメリカの様なカラッとした気候になってくれるといいな、、。と妄想しているけど、絶対めちゃくちゃ暑いに決まってる。

と、最近の暑い訴えはここらへんにして、今回の本題に。


前回発見してきた自然に作られた模様を自分のフィルターを通して作品に落とし込んでみた。


今回は夏になって季節的にも、これから色々と楽しいことがさらに増えて溢れていくってイメージしてごちゃごちゃと合わせて描いてみた。今回はこれをシルクスクリーンを使って、頭の中にある実験要素も兼ねてあれやこれややっていこうと思う!



まずは準備から。

まずは何より準備をしないと始まらない。

今回の作品シルクスクリーンでは大きな部類に入るデカさで刷っていきたいので、大きめの版を4つ作っていこう!




版を露光して高圧洗浄機を使って乳剤が落ちるようにザーっと流していく。

ざっくりだけど、枠に紗張り→専用の乳剤を塗る→乾かす→この露光してって一連の作業の流れ、この暑さだとクーラーのない製版室は弱サウナみたいになってるし、やっぱりこの時期は汗が凄まじいことになるのが恒例。笑


そんなこんなで全ての版が仕上がる!




黙々と夜のスタジオで一人進めていたけど、意外と時間がかかる。時間はかなり遅くなってたのでこの日はここまでに。


なんせ製版室から隣のクーラの効いた部屋に移ると涼しすぎて飛びそう。



最後の体力で爆速で帰路に。


とか思ってチャリを漕いでるといっつもチラッとみてしまう、かっこいい工場にさしかかる。


看板関係の工場みたいで表にはこんな風に色んな看板が飾られている。周りの場所が場所なだけに、この工場が凄く異彩を放っていて内装もこだわっている感じがして、いつも行き帰りはカッコよくて目に入ってしまうのである。




次の日。

いよいよ実験を踏まえた制作開始。

まずはいつも通りにTシャツに刷っていこうと思うが、今回は生地に染み込んで定着するインクも使って、インク同士が重なる部分がどんな風になるか試しながら楽しんでいこう!

こんな感じで4つのレイヤーを順番に刷っていく。



と、二つ目の版を刷っているともうオモシロイことが起きていた!




下地が無い部分にはそのままのインク色のパープルが入り、下層にオレンジ色が印刷された部分には色が重なって自然にできた新たなカラーリングが現れる。重なって透過することはある程度予想してた。だけど、染み込みのインク同士が重なってできたカラーは写真ではわかりにくいかもしれないが、1版だけでは表現できないであろう染めた様な綺麗な混ざり方をしている!


これは想像を超してかなりいい感じになってる!いつものラバーインクの厚みも無い、生地に馴染んだフラットな見た目でもうこの時点で3色構成ができてしまっている部分も最高の誤算!!



そして最後のアウトラインになる版には、素材感のギャップを楽しむためにいつもお馴染みのラバーインクで落とし込んで見る。




うん、めっちゃいい。

アウトラインになっている部分がラバーになって、重ねて刷れば刷るほどゴツゴツした部分がより際立つのと、素材感の違いが生まれて見た目の奥行き感が面白い。あとは透ける効果を逆に利用して、手のプリント部分がしたのレイヤーの影響を受けて透けてしまう仕様にしてみたら






これもまた柄っぽくいい感じに面白くなった!


そして完成したのがこんな仕上がり。




今回はTシャツとは別に、異素材のキャンバス生地にも刷ってみる。



キャンバス生地になるとTシャツの素材感とは違って目が詰まって、生地感も硬い。隠蔽度が低い分、生地色の影響を受けやすい染み込みインクは色の乗りかたがまた変わってくる。そしてラバーインクの部分は生地の上に乗った感じの、より一層分厚く存在感が強くなって雰囲気が変わって楽しい。

こういう風に刷る対象の硬さや素材感が変わると、同じインクであっても完成系の物の雰囲気が微妙に違ってきたりするので素材で色々と試して遊んでみるのも面白いかもしれないし、アイデアの幅が広がったりするかもしれない。




左 : キャンバス
右 : 綿100% Tシャツ


最後は比較の写真でお別れです。






それではまた次回!!👋



この記事の著者

MUU

1995年7月生まれ、生粋の夏男。wanna studio に刷り師として所属。絵描きとして様々な色を取り入れたポップなテイストを特徴としたアーティスト活動を行っている。

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