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足跡!アート研究所 【#8 シルクポスター vol.1】





ミナサンコンニチワ!



いよいよ今年も10月に入り、残すところ2ヶ月を切りました。


ついに秋がきた!というところですが、日中はまだTシャツで過ごそうと思えば全然いけちゃうくらいの気温で、まだ暑さがほんのりと残っているのがスッキリしなくて残念。もちろんwanna studio勤務中での作業着は半袖半パンの夏仕様のまま頑張ってやっておりますが、サッと涼しくなって早く色んな服を着まわしていきたいものです。


とボヤいたところで、今回も楽しく色々考えながら新たなモノを制作。タイトルにあるように衣類ではなく、今回は質感を変えてシルクスクリーンでポスターを作ってみました。


デザインは前回の特色分解編で登場したものに、少し変化を加えてオサマリの良いサイズ感で考えてみました。今回はどうしてもこれがいいと思った素材の用紙を準備したものの、それが大判の紙。なので1枚1枚手動で裁断作業・・。集中力を高めて狂いが出ないように挑むしかありません。


ようやく切り出しが終わったところでようやくプリント工程に入っていきます。






まずは前回同様に1版目から刷っていく。ポスターなどは熱を加えると紙自体が反ってしまうので、アパレル製品で使用する熱乾燥型インクでは刷れません。紙や木材などに対応した自然蒸発型のラバーインクを使って刷っているので、そもそもの質感がいつもとは少ーし変わる。完成までのプロセスが衣類より少ーし長くなる。






先述したように、普段使用しているフラッシュドライヤーやコンベアドライヤーを使っての乾燥は用紙自体が反ってしまうので、高熱を用いた乾燥は使えない。ただ、仕事終わってやり始めたから幾分眠い。そんなところで今回はドライヤーを使用して少しでも早く工程を進める作戦。


乾かしながら2版目、乾かしては3版目と順々に刷っていく。






通常、テキスタイルに刷ると、ラバーインクであれども、多少生地の目の中にインクが入り込んで生地の凹凸の影響でエッジが崩れてしまう。が、ポスターのような紙に今回使ったインクだと、表面に完全に「のる」感じ。くっきりとしたエッジが出て、ハーフトーン1つ1つにシャープな輪郭が感じれるんです。同じデザインでも少し違う雰囲気がある。


そして最後のブラックインクを刷ってデザインを完成させるのですが、冒頭でも言っていたようにポスター仕様にもう1版追加して変化をつけてみました。






完成したものがコチラ ↑


少し写真だと分かりにくいと思いますが、1番最後には絵全体をコーティングで閉じ込める様に、絶妙に濃度を薄めたクリアピンクのベタを刷り、完成時のまとまりと光沢感の見え方を更に引き上げることができました。






そして用紙の仕様を2パターン雰囲気を変えてみたりして、トータル12枚を完成させてみました。シルクスクリーンで制作したポスターは、通常印刷でできるポスターよりも立体感や光沢感など近くで見ても迫力があって面白いし、何よりここまで重ねて刷ると高級感がある様な気がする。良い出来で満足。


・・・


ああ、もうAM4:00だ。




ではでは、また次回👋

この記事の著者

MUU

1995年7月生まれ、生粋の夏男。wanna studio に刷り師として所属。絵描きとして様々な色を取り入れたポップなテイストを特徴としたアーティスト活動を行っている。

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