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エンブロイドプリント 〜BLANKMAG BOOKS × mod one〜


今回は名古屋を拠点に活動されている BLANKMAG BOOKSさんとのダブルネームで以前発売した”LOGO HOODIE”のご紹介も踏まえて、〈エンブロイドプリント〉のシルクスクリーンのプリントチップス記事です。

BLANKMAGBOOKS

BLANKMAG BOOKS(以下BMB)のディレクターである鈴木氏とは2年ほど前にお会いしてから、わりと頻繁にやりとりをするように。元々BMB企画でLarry Clarkの展示が東京であって遊びに行ったぐらいが最初だったと思う。僕自身カルチャー的なところは一部を除いては浅く広いタイプなので、ここまで何かを深掘りしたコアなところを攻めている人にはいつも刺激をもらっています。鈴木氏もその一人。モノに対する熱の高さはアチチもので、その発信の仕方も魅力的。

BLANKMAG BOOKS
独自な視点で20年以上に渡って蒐集された膨大なアートコレクションを武器にファッション、アート業界等、世界中に多くのコアなファンを持界中のアンダーグランドからオーバーグランドまで自由に飛び回り、常に進化を続けるカルチャーレーベル。


現在〈 ONE YEAR BOOK MART〉という本屋も運営されているので要チェケです。ここで取り扱いがないような(というかここを介してじゃないと出会えないような)ものが多いです。僕もDennis Morris の〈PORTRAITS OF KING〉というBOB MARLYのポートレート写真集を買いましたが、この場所を介していい本との出会いがありましたね。

まぁ、その辺りからプリントの相談や依頼を頻繁にいただくようになり、その話の中でBMBのロゴを刺繍っぽいプリントでやろうってなり、今回のアイテムが完成しました。元々刺繍でもリリースされていたロゴデザインなので、あえてシルクスクリーンでそれを表現できれば面白いんじゃないかと。結果なかなかの出来栄えになり、満足満足。

今回はその商品を改めてご紹介しながら、プリントチップスについて話していこうと思う。


エンブロイドプリント

エンブロイドプリントとは?

弊社がよく表現する〈エンブロイドプリント / embroidery print〉は、文字の意味そのままですが、刺繍風プリントのこと。シルクスクリーン印刷を使って刺繍を再現する方法。ぱっと見は刺繍に見えるような見た目。だけど糸も針も使わずにそれっぽく仕上げるやり方です。

「刺繍でやったらいーじゃん。」ってそりゃそうなんだけど・・。でもなんだかその無駄なことも魅力的で、けど実際アイテムを見て触れば、刺繍で仕上げたものより重厚感を感じれたりもするんです。

ディテール


パッと見た時のほぼ刺繍!

こういうリアルパターンのエンブロイドプリントでは、ある程度データ作成の時点で刺繍っぽい糸の流れを仕上げる必要がある。本来〈BLANKMAG BOOKS〉の文字は白糸のみで構成されたものだけど、凹凸による影ってのがあるので、それをグレー版でうまく表現する。糸の走り方によるエッジのジャギ感もそれらしく。言ってしまえば、そういうデータ構成がこのリアルエンブロイドデザインでは、半分以上の重要度を占めているといってもいいかもしれない。



でも刺繍は糸を使うので、勿論その凹凸感っていうのがとっても重要。そこで使うのが〈パフプリント〉。シルクスクリーンの良いところの1つで、様々な効果があるインクがあるので、それぞれの目的に沿った印刷が可能なのだ。このデザインを普通にラバープリントオンリーで仕上げることもできる。遠くから見ればデータ上で刺繍らしくできたデザインなので、それっぽく見える。けれど、ここで重要なのは触覚と細部の質感。正直この記事での画像ではなかなか伝わらないところがあるのが残念だけど、これには指をなぞる時に刺繍と同様の凹凸を感じれる仕上がりになっている。

版数は計5版とボリューミーな構成。それぞれの版で構成されているので、追々、ベースカラーや糸の色味を変えることもできちゃいます。その辺りの柔軟性もシルクスクリーンならではの良さ。



FACTORY STORE


現在、ブラックカラーは暫く前からFACTORY STORE限定で販売しておりますが、引き続きこちらからご購入可能です。

BLANKMAG BOOKS × mod one / BOX LOGO HOODIE

BLANKMAG BOOKSとのダブルネームフーディ。BMBのベーシックロゴを糸と針を全く使わず刺繍のように見せるエンブロイドプリントで、一見プリントには見えない凹凸と重厚感を表現しました。背面にはmod one のシンボルロゴをさりげなく。


新しくアッシュカラーがBMBのみの取り扱いで2/2から京都のHAKUさんで先行発売されるそうなので、そちらも要チェケください。

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「こんなプリントしたんだけど。」
みたいなこと、取り合えずご連絡くださいね。

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    この記事の著者

    キタウラ コウジ

    1995年生まれ。wanna studio Inc. 代表 兼 刷り師。工場としての印刷業を営む傍ら、自社によるクリエイティブレーベル〈mod one〉のディレクターとして、シルクスクリーン印刷の魅力を追求 / 発信している。

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