BLOG & INFO

COLUMN

足跡!アート研究所 【#4 銭湯タオルの質感】




ミナサマコンニチワ!

みなさんは「夏」しましたか?

お盆の休み期間も終わり、つい最近まで夏を存分に感じさせてくれていたセミも一夏の寿命を終えたのかなーと感じます。そういった季節を感じれるものがなくなってしまう瞬間を感じると、少しセンチメンタルな気持ちになってしまうこともしばしば。やっぱり一年の中でも、大勢の人が振り切って楽しんで汗だくになりながらも笑っている夏が僕は凄く好きで、いつもワクワクしてるし実際に楽しいことが多いです。


そんなこんなで休みが明けて、最近発見して思いついて試したかったものを作ってみました。普段使いに様々な場面で登場し、真夏の汗をかくシーンではたくさんお世話になったであろうこのお方。








タオル。

例の「あの」タオルです。




僕はお風呂によくいったりするので、そんな時の必需品だったりもしますね。


ちょうどこの前使っていたとき、バンダナとか手拭いのプリントみたいに普段使うタオルもこのゴワゴワした面に何かできないかなーと、シルクスクリーンプリントで実現できる可能性を思いつきで探ってみました。もちろん肌に触れる物だし、普段メインで扱っているラバープリントだと、肌と擦り合う用途には向かない。ゴムっぽさがあると顔拭くときに気持ち悪いですよね。それと、タオルの素材感とプリント部分とのギャップができてしまって全然馴染まない。


生地に染み込むプリント方法でやってみるとタオルの素材感には馴染むけど、次はタオル生地の凹凸感であったり起毛感が強い影響もあってプリントデザインの細部が潰れてしまって、全くもって失敗になる。

タオルの素材感を損なわず、かつデザインを明瞭に印刷をするために、そのギリギリのバランス狙ったインク濃度(染み込み感)を探ってみる。





「イイカンジじゃない?」

ある程度インクの濃度や粘度を探ったところで、刷って進めてみると絶妙な塩梅がこれぐらい。こういう変わった素材のものって、その素材やモノごとに絶妙な調整が必須になってきます。

これなら細かいデザイン部分もくっきりと出てるし、素材自体の風合いも崩さずにプリントが染み込んでくれているから肌に触れるところも邪魔にならずに、ゼロとは言わないけど、違和感もあまり感じることないカンジ。完全に上手くいっている。


無事に成功したことを噛み締めながら完成させた物がこちら


↓ ↓ ↓ ↓




この状態はノンウォッシュですが、この後洗いをかけることでより素材感に馴染む仕上がりになる予定!

プリントで大事な色合いも掠れることなく馴染んでくれて、タオル生地の起毛からくるゴワゴワ感をインクが押しつぶすこともなく、写真で伝わる通りの仕上がり感。これでいつも使うマイタオルの中にも、一風変わったオリジナルの物を仲間入りすることができた!


こんな風に、その時々の素材に合わせたインクを探して、試して、頭の中で考えたり思いついたりしたものを実際に形として具現化できた時の発見は、やっぱり素直に嬉しいものです。


また、頭の中の「やってみたい」を試行錯誤して色々作ってみます。




それではまた次回👋






この記事の著者

MUU

1995年7月生まれ、生粋の夏男。wanna studio に刷り師として所属。絵描きとして様々な色を取り入れたポップなテイストを特徴としたアーティスト活動を行っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 wanna studio Inc. All rights Reserved.