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足跡!アート研究所 【#9 立体と平面】








ミナサマコンニチワ!



今年も11月に入り、つい最近までのポカポカ陽気もだんだんと肌寒い気温に切り替わってきましたね。なんだか今年は気温の変化が激しかったせいで、外出するときの服装があっちやこっちやシーズンを行き来することがしょっちゅうあった様な気がする。

先日は旅行で北海道へ行っていたので、大阪の寒さはヘッチャラなんて思っていましたが、今はジャケットを着ていないと少し寒さを感じる時もしばしば、家を出るまでどんな格好がいいか服がなかなか決まらない自分がいたりします。



そんなこんな思ったところで今回も新たに制作していきます。



今回は僕が気に入って使用することが多いお馴染みパフインクと通常のラバーインクを使って、凸凹のギャップ感を視覚的な要素でも楽しめる仕様にしてみました。











とりあえず色ごとに刷り進めていく。

パフインクはベースの生地を巻き込みながら膨らむ性質があるので、本来はテキスタイルの上に直接インクをのせる必要があります。ただ、今回はラバーインクの上にオーバープリントした時にパフインクが膨らんでくれるかも見てみたかったので、その実験も兼ねてできるだけ厚めに重ねて最大限に膨らんでくれるようにしてみました。







最後にブラックのインクを刷ってコンベアでしっかりと熱乾燥をさせていくと 




全て膨らんでくれてはいるものの、ベタの上に重ねて刷ったパフインク部分は、生地の上に直接刷っている箇所よりも少しばかり膨らみが弱くなることが再確認できた(写真では少しわかりにくいが、オーバーした黄色のパフが特に弱くなっていた)。それでも見た目の素材感が通常のラバーインクと違い、凸凹な感じは表現できているのでこれはこれで良しとしよう!

ただ、細かいデザインをの場合、ベタ版の上に刷ることで版ズレが起きにくいメリットもあるな、と。その分少し発泡は弱まってしまう・・・。これはデザインごとにベストな版下構成を考えていかねばならんところです。


兎にも角にも、特殊インク類を単体で使うだけでも十分に良くできたりするのですが、今回のようにラバーとパフの組み合わせなんていう風に、部分的に違うインクをデザインとして織り交ぜていくことでデザイン自体の表現できる幅が広がり、それに伴ってインク同士のギャップ感がまた面白い仕様になったりします。






仕上がりがこちら↑



多色になるデザインは労力が多少かかりはしますが、原画や元データを忠実に再現できるのでアートワークに落とし込んだりする際も細かい部分の表現で、全体で観た時の完成度や見応えにも大きな違いが出てくるものだと思います。




それではまた次回👋



この記事の著者

MUU

1995年7月生まれ、生粋の夏男。wanna studio に刷り師として所属。絵描きとして様々な色を取り入れたポップなテイストを特徴としたアーティスト活動を行っている。

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